マルクス・ガブリエル氏シンポジウムが開催されました
8月28日、早川書房・インデックスグループ主催、東京大学東洋文化研究所共催「マルクス・ガブリエル氏特別講演シンポジウム」にOPPSの植村理事・副会長が登壇し、パネルディスカッションのモデレーターを務めました。会場の東京大学本郷キャンパス安田講堂は定員1,100人のところ満席となり、「哲学界のロックスター」と呼ばれるガブリエル氏の人気を目の当たりにしました。
基調講演でガブリエル氏は資本主義の要件と倫理とは何かを踏まえ提唱する「倫理資本主義」について述べ、すべての事業会社にCPO=最高哲学責任者を置くことなどの提案を行いました。
氏が唱える「エコ・ソーシャル・リベラリズム」=倫理資本主義を包含する倫理的・政治的枠組みが実現すれば、行き過ぎた新自由主義の社会が今よりずっと生きやすいものになると思います。冒頭の日本語のあいさつは勉強中と謙遜されましたが見事なものでした。
パネルディスカッションには東京大学東洋文化研究所所長の中島隆博教授、文化人類学者で立命館大学大学院の小川さやか教授が登壇。植村理事が司会進行を務め、ガブリエル氏を囲んで、モラルファクト=道徳的事実や共生、民の富といったキーワードを軸に活発な討論を行いました。1時間半があっという間に感じられる濃密なシンポジウムでした。
新著『倫理資本主義の時代』出版を受けて企画されたシンポジウムをOPPS、CPDS及び環境フォーラムが後援しました。3つの一般社団法人がコロナ後に主催したオンライン国際シンポジウムの基調講演者(2021年マイケル・サンデル教授、2022年ムハマド・ユヌス氏)の著書の出版社が早川書房だったことから繋がったご縁です。今年度予定していた国際シンポジウムの開催は、本シンポジウムの後援に代えさせて頂きます。
Post:2024年8月30日
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フィリピンBCDAとのキックオフミーティングを行いました。
8月22日、今年6月に締結したMoUを受けて、フィリピン基地転換開発庁=BCDA(The Bases Conversion and Development Authority)とのキックオフミーティングをオンラインで開催しました。
OPPS植村副会長からの開会の挨拶の後、OPPS、BCDAそれぞれの組織の紹介を行いました。BCDAから現在取り組んでいるプロジェクトの紹介を受け、OPPSからはプロジェクトをスクリーニングするプログラムCOGITEの説明をしました。
質疑応答ではBCDAからJICAのフィージビリティスタディのプロセスやOPPS及び会員企業の役割について質問があり、OPPSからはBCDAとフィリピン政府・PPPセンターの役割分担やPPPガイドラインの有無、アンソリシテッドプロポーサルの手続等について質問し、意見交換を行いました。
次のステップに向けて、BCDAからOPPSにプロジェクトの詳細情報やコンセプトノートを提供すること、OPPSはBCDAのガイドラインを入手して読み込むこと等が確認されました。今後の連携に向けた建設的な議論が1時間強に渡り行われました。
Post:2024年8月22日
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