フィリピンPPPセンターとのMoU調印式を行いました
一般社団法人PPP推進支援機構(OPPS)は5月11日、フィリピンPPPセンター(P3CP)との間で了解覚書=MoU(Memorandum of Understanding)を締結しました。書類にはP3CPエグゼクティブディレクターのシンシア・ヘルナンデス氏とOPPS理事・副会長の植村公一が署名し、立会証人としてP3CP・OIC-ディレクターのレスター・アニョヌエボ氏及び国土交通省の方に署名頂きました。両国が協力して推進する分野として、土木インフラ(主に高速道路)、社会インフラ(食料安全保障、健康、上下水道及びデジタル分野)そしてスマートシティ開発事業が挙げられています。今後、OPPSはフィリピンにおけるインフラPPPプロジェクトの推進に力を入れてまいります。
会場の様子
『 PUBLIC-PRIVATE PARTNERSHIP CENTER OF THE PHILIPPINES Media Releases』
オンライン国際シンポジウム開催のお知らせ - 基調講演ムハマド・ユヌス氏
2022年オンライン国際シンポジウム
基調講演者がムハマド・ユヌス氏に決定しました
一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会
一般社団法人環境未来フォーラム
一般社団法人PPP推進支援機構
2020年のジャック・アタリ氏、2021年のマイケル・サンデル教授に続き、今年はムハマド・ユヌス氏をゲストスピーカーに招き、12月15日に3法人共催のオンライン国際シンポジウムを開催します。
ポストコロナ社会、地球温暖化等気候危機そしてロシアのウクライナ侵攻を受けて混迷する世界情勢を踏まえ、グラミン銀行を創設しマイクロファイナンスによって社会課題を解決するユヌス博士に、メインスピーカーとして登壇頂きます。
30分ほどの基調講演に加え、後半は関連する分野の専門家を交えたパネルディスカッションを開催する予定です。過去のシンポジウムではいずれも財務省・国交省・文科省等の後援をいただき、2020年には4,200名、2021年には3,300名の参加申込を頂いています。
パネリスト等の詳細は決定次第お知らせいたします。開催日時は12月15日(木)19時から90分間です。皆様ぜひとも参加をご予定ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
<基調講演者:ムハマド・ユヌス氏プロフィール>
バングラデシュの経済学者、実業家。同国にあるグラミン銀行の創設者、またそこを起源とするマイクロクレジットの創始者として知られる。2006年にはノーベル平和賞受賞。学位は経済学博士。また、国連のSDG Advocatesの一人である。
近著『3つのゼロの世界』(2018、早川書房)で貧困0、失業0、CO2排出0の新たな経済を提唱。1940年6月28日生
<お問い合わせ先>
• 一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会:info@cpds-c.jp
• 一般社団法人環境未来フォーラム:info@kankyomirai-forum.jp
• 一般社団法人PPP推進支援機構:info@opps.or.jp
ムハマド・ユヌス氏
近著『3つのゼロの世界』
プレスリリースはこちら
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TICAD8 公式サイドイベント開催
この度、PPP推進支援機構も第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の認定を受け、TICAD8公式サイドイベント(ウェブ版)を次の要領で開催することとなりましたのでご案内致します。
【公式サイドイベント開催要領】
『 アフリカにおけるPPPプロジェクト拡大に向けた取り組み』
日時:9月8日(木) 17:00~18:00
概要:OPPSで検討機会が増えているアフリカにおけるPPPプロジェクトの取り組みを紹介するとともに、アフリカ開発銀行との連携、アフリカ地域で活発に活動している民間団体PPPHealth4allとの連携、アフリカ地域以外でのPPPプロジェクトの実績、TICAD8でのMOU締結実績などを紹介。
Zoom:https://us06web.zoom.us/j/84915582692?pwd=K2ZIMHAwZmw2T1BZVyttMVlSZVEvZz09
12/9 マイケル・サンデル氏登壇オンライン国際シンポジウム開催
一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会・一般社団法人PPP推進支援機構との共催で、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授を基調講演に迎えたオンライン国際シンポジウムを開催しました。パネルディスカッションには、石井菜穂子(東京大学教授・前世界銀行地球環境ファシリティCEO)・隈研吾(建築家)・山口周(著述家)の各氏が登壇し、コロナ禍で顕在化した社会の分断を乗り越えるために必要なこと、それぞれが描く共生未来について語り合いました。
尚、当日は接続トラブルが発生し、多くの方が視聴できずご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びします。お申込み頂いた3,300名の方には、アーカイブ配信をご案内させて頂いております。
<基調講演>
サンデル教授はまず、我々の市民社会の課題について、共通善の共有地をいかに広げるか、倫理的な絆を取り戻すことができるかといったポイントを挙げました。分断と不平等の原因のひとつは行き過ぎた新自由主義経済であるとし、「株主価値の極大化」には同意できない、日本の伝統的な「三方良し」の方がより健全な考え方であると述べました。
次に、分断拡大の経緯として、能力主義的成功という考え方の拡大を挙げました。成功は自分の能力に対する評価であり、勝者がそれに値する成果であるという考え方が一因との指摘です。米国のトップ大学では、所得水準上位1%の家庭の学生数が下位50%の学生よりも多いとのこと。殆どの社会で、高い学歴は少数派であることが忘れられていると指摘しました。
では、どうすればよいのでしょうか。教授は能力主義的成功を問い直すこと、労働の価値の尊重を提案します。コロナで在宅可能な仕事と現場仕事の間で格差が拡大しましたが、これはエッセンシャルワークの大切さに気づくチャンスでもあると強調します。成功の意味に関しては、たまたま運が良かったからと謙虚に考えるべきであり、それが社会の分断と亀裂の克服に寄与すると訴えました。
マイケル・サンデル教授
<パネルディスカッション>
サンデル教授の基調講演を受け、分断を乗り越えるために必要なことについて話し合いました。
石井先生は地球環境問題と社会の分断が人類の二大危機だと指摘し、我々人間が経済社会の在り方を変えていかなければならない段階だと述べました。建築家の隈先生は、NYに代表される20世紀型・集中型の都市では超高層ビルが富裕層、低層建物が貧困層を象徴すると指摘、一方で、江戸時代の木造低層都市モデルを再評価すべきと主張しました。山口氏は与えられた才能を謙虚に受け止めるべきであり、能力主義で格差が拡大した今、社会の上層部の人も決して幸福ではないと指摘しました。サンデル教授は3人の発言を踏まえ、共通するテーマは自分の支配者であることを止めること、その源泉は“謙虚さ”であるとまとめました。
パネルディスカッションの様子
後半ではそれぞれが描く共生未来を語り合いました。石井先生は重要なのはコミュニティへの帰属意識であり、これからの気候変動対策は都市がリードするとコメント。隈先生はサンデル氏が指摘した公園の役割が重要であるとし、都市における道路空間の有効活用がポイントと述べました。山口氏はシステムを変えても人間が変わらなければ何も変わらない、21世紀を暗黒の時代でなく人間性回復の時代にできるかどうかは我々次第と指摘しました。
最後にサンデル教授は、大リーグでMVPを受賞した大谷選手の謙虚な姿勢を称えました。その上で、会場からの質問を踏まえ公の議論の場づくり、議論の機会の提供が重要だと強調しました。モデレーターの植村理事が議論を受けて、ダイバーシティ実現のために、多様な人々が集まる場を作り、議論する機会を生み出すことが本当の意味でのスマートシティだとまとめました。
お申込みを頂いた皆様、ご協賛を頂いた会員企業の皆様、誠にありがとうございました。
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オンラインシンポジウムにおける配信トラブルのお詫びとご報告
当法人が12月9日に主催しましたオンラインシンポジウム「マイケル・サンデル氏と語る、分断を越えた先にある共生未来」において、3,300名を超えるお申込みを頂いておりましたが、配信システム設定の不具合により500名迄しか視聴できない事態が発生しました。
事前にお申込みを頂き、貴重なお時間を確保して頂いたにもかかわらず、ご参加できなかった多くの皆様には心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
原因が判明しましたので、ご報告させて頂きます。
シンポジウムのオンライン配信に使用するZoomウェビナーの設定にあたり、配信委託先のシステム担当者が自動的に上限人数の変更がかかるものと思い込み、手動で5,000名への上限設定変更を怠ったことが原因です。
また、非常時に備えたバックアップの配信ルートを用意していなかったため、配信時間内でのリカバリーをすることができませんでした。
配信委託先事業者のシステム担当者によるヒューマンエラーとはいえ、主催者にマネジメント不足の責任がございます。重ねて深くお詫び申し上げます。今後は、同様の事態が起きぬよう運営体制を見直し、改善に努めて参る所存です。
チケットをお申込み頂いておりました皆様へは、別途アーカイブ配信をご案内させて頂いております。
本件に関しましてご不明な点などございましたら、当法人までお問合せ下さい。
【お問い合わせ先】
一般社団法人PPP推進支援機構 事務局
電話:070-3134-1209(平日受付時間9:00~18:00)
メール:info@opps.or.jp
この度の不手際に際し、参加をお申込みいただいた方々、ご後援頂きました関係機関、ご協賛いただきました企業様ならびに会員の皆様に深くお詫び申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。