第19回OPPSフォーラムを開催しました
会員相互の交流と情報共有を目的としたOPPSフォーラムの第19回会合は、2023年1月17日にリアルとオンラインのハイブリッドで開催しました。会員企業の方々が会場とZoomあわせ27名にご参加いただきました。
今回は株式会社日本貿易保険(NEXI)の企画グループ長後藤勝良様をお招きして、NEXIの取組みについてお話を伺いました。また、インデックスストラテジー様より、フィリピン国・セブ市におけるPPP関連案件概要について情報共有していただきました。
<第19回OPPSフォーラムプログラム>
1.開会
2.テーマ
(1)株式会社日本貿易保険(NEXI)の概要とPPP関連の取組について
株式会社日本貿易保険企画部企画グループ⾧後藤勝良様
(2)フィリピン国・セブ市におけるPPP関連案件概要
株式会社インデックスストラテジー磯貝奏絵様 Jison GOLEZ様
(3)その他情報共有
3.質疑応答・意見交換
4.閉会
会場の様子
【オンライン国際シンポジウム「ムハマド・ユヌス氏と創る3つのゼロの世界」を開催しました】
2022年12月23日
12月15日(木)夜、オンライン国際シンポジウム「ムハマド・ユヌス氏と創る3つのゼロの世界」を開催しました。バングラデシュのダッカよりノーベル平和賞受賞者・グラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス氏にご講演頂き、後半は3名のパネリストの方にディスカッションして頂きました。1,400名を超える方にお申込頂き、当日は800名近くの方にご視聴頂きました。
ユヌス氏の基調講演のテーマは「3つのゼロの世界を創る」。近著のタイトルから、貧困ゼロ・失業ゼロ・CO2排出ゼロの世界をめざそうとの提言がなされました。ユヌス氏のソーシャルビジネスの原点であるグラミン銀行創設のエピソード、世界に広がるその活動についてお話し頂きました。世界中でグラミングループが貸し付ける融資額は総額30億ドルを超えるとのことです。貧困層、特に女性に対し無担保・低利子で融資をするユヌス氏の根底には「人間に対する信頼」を感じました。また、世の中には職を探す人と創る人がいるとし、すべての人に創造力があるのだから、後者=起業家となれる機会を増やすべきだと提言しました。
ムハマド・ユヌス氏
パネルディスカッションに入る前に、3名のパネリストからユヌス氏にコメント。斎藤幸平氏は4つ目のゼロとして先進国の成長ゼロすなわち「脱成長」を提言。末吉里花氏は、日本で増えている相対的貧困にどう向き合えばよいのかと質問。ユヌス氏は悪いのは貧困ではなくシステム、誰も拒絶されない金融システムが必要と答えました。中島岳志氏はユヌス氏の人間観のルーツについて尋ね、「それは自分の経験からくるものだ」との回答がありました。
パネルディスカッションでは斎藤幸平の「コモン」、末吉里花氏の「エシカル」そして中島岳志氏の「利他」という3つのキーワードを軸に3名のパネリストにお話し頂きました。
斎藤氏は、現場にこそ問題解決のヒントが眠っている。「システムを変えなければいけない」という点でユヌス氏と一致している。第三世界の貧困や環境破壊に対して我々先進国に暮らす人々も責任がある。持続可能な社会に転換するためにはマインドチェンジ・システムチェンジが必要。難しいが可能性はあるし希望を持ちたいといったご発言がありました。
末吉氏はご自身が代表を務めるエシカル協会の活動について紹介。システムを変えるために人々が一歩踏み出す後押しをしているとのこと。SDGsは目標であり、エシカルはそれを達成するための心の在り方、哲学。それによってはじめてサステナビリティが実現する。今後ますます教育が大切になると思う。子供たちと一緒に大人も学ぶ必要があるとのコメントを頂きました。
中島氏は、利他という観点からもユヌス氏の考えに共感する点が多いとのこと。人々の潜在的な能力=ケイパビリティを如何に引き出すか。これも利他的な行為だそうです。ユヌス氏がグラミン銀行を通じてシステムを変えることができたのは、バングラデシュの貧しい人たちがユヌス氏からお金を受け取ったのはなぜかと考えると、ユヌス氏の人間に対する根源的な信頼があったと思う。与えるだけでなく、受け取られることで初めて利他が発生すると指摘されました。
配信会場の模様
多くの視聴者からご質問を頂きましたが、一つだけ選び、3名のパネリストに「社会システムの再設計と同時に人間の価値観も変える必要があるのでは?」と問いました。皆さん同じように価値観転換の必要性を訴えられました。
最後にモデレーターの植村理事より、3つのゼロを実現するため、貧困に対しては富の配分、失業に対しては新しいビジネスの創造、そしてCO2排出に対しては環境への配慮と尊敬が大切であり、社会システムの変革が重要であると総括しました。
ご講演頂いたムハマド・ユヌス氏、ご登壇頂いた3名のパネリストの皆さんそしてお申込・ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。
モロッコPPPコンファレンスが行われました
8月にMOUを締結したモロッコのスキラテ・テマラ県とカサブランカ市Casablanca Patrimoineとの『モロッコPPPコンファレンス』を10月26日に開催いたしました。
当日は内閣総理大臣補佐官の森昌文様、国土交通省の海外プロジェクト審議官の天野雄介様をお迎えし、日本とモロッコの来賓を含め42名の方々にご参加いただきました。
モロッコにおけるPPP案件とその背景を紹介頂き、多くの質疑応答と意見交換を行うことができました。今後はモロッコでのPPP案件の具体化を積極的に検討してまいります。
<モロッコPPPカンファレンス>
日時:10月26日(水)17:00~19:00(日本時間)
形式:ハイブリッド(トラストシティカンファランス神谷町+Zoom)
テーマ:
(1)スキラテ・テマラ県でのPPP機会 県議会議長ZAHIDI様
(2)カサブランカ市の遺産の活用 Casablanca Patrimoine HASSANI様
(3)日本の廃棄物エネルギー化技術とグリーン成長支援
環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
インフラ推進官 西川絢子様
(4)質疑応答・意見交換
第18回OPPSフォーラムを開催しました
会員相互の交流と情報共有を目的としたOPPSフォーラムの第18回会合は、11月15日にリアルとオンラインのハイブリッドで開催しました。会員企業の方々が会場とZoomあわせ18名にご参加いただきました。
今回は世界銀行・多数国間投資保証機関(MIGA)東京事務所長兼 駐日代表 高橋 奨 様をお招きして、MIGAの取組みについてお話を伺いました。事務局からは10月26日に開催したモロッコPPPカンファレンスについて、報告をしました。
<第18回OPPSフォーラムプログラム>
1.開会
2.テーマ
(1)MIGA の取組みについて
世界銀行・多数国間投資保証機関 東京事務所長 兼 駐日代表 高橋 奨 様
(2)モロッコ PPP コンファレンスの報告
OPPS事務局 事務局長 平本 裕志
(3)その他情報共有
3.質疑応答・意見交換
4.閉会
会場の様子
【ムハマド・ユヌス氏講演オンライン国際シンポジウム、登壇者が決まりました】
ノーベル平和賞受賞者・グラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス氏をメインスピーカーに迎え、今年もオンライン国際シンポジウムを開催します。パネリストとして斎藤幸平・末吉里花・中島岳志の各氏の登壇が決まりました。貧困ゼロ・失業ゼロ・CO2排出ゼロの「3つのゼロ」をめざす新しい経済・社会の在り方についてディスカッションを行う予定です。
12月15日(木)19時から開催、下記サイトよりお申し込み頂けます。皆様ぜひご参加ください。
*お申込みはこちら:Peatix参加申込サイトhttps://threezeros221215.peatix.com/view
<開催趣旨>
ポストコロナ社会、地球温暖化等気候危機そしてロシアのウクライナ侵攻を受けて混迷する世界情勢を踏まえ、グラミン銀行を創設しマイクロファイナンスによって社会課題を解決するユヌス博士が近著『3つのゼロの世界』をベースに「貧困ゼロ・失業ゼロ・CO2排出ゼロの新たな経済」について語ります。ユヌス氏の講演を受けたパネルディスカッションでは、斎藤幸平氏・中島岳志氏・末吉里花氏に参加頂き、我が国がこれからめざす社会の在り方について討論を行います。
<開催時期>
・2022年12月15日(木)19:00~20:30(予定)
<参加費>
・無料
<参加定員>
・5,000名
<開催方法>
・Zoomによるウェビナー・オンラインシンポジウム(定員:5,000名)
<主催>
・一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会(CPDS)
・一般社団法人環境未来フォーラム(KMF)
・一般社団法人PPP推進支援機構(OPPS) 3法人による共催
<後援>
・文部科学省、都市再生機構、国際協力機構、国際連合地域開発センター、アフリカ開発銀行、日本経済新聞社、日経アーキテクチュア、日経コンストラクション、その他官公庁、政府系機関等(予定)
<特別協賛>
・インデックス株式会社、株式会社インデックスコンサルティング、株式会社インデックスストラテジー 他(予定)
<協賛>
・民間企業等(予定)
<プログラム>
1.主催者あいさつ(3法人を代表して)
一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会 代表理事 花村邦昭
2.3つの一般社団法人の紹介
3.基調講演(ライブ配信・日英同時通訳)
ムハマド・ユヌス氏(ノーベル平和賞受賞者・経済学者、グラミン銀行創設者)
4.パネルディスカッション(ライブ同時通訳)
□パネリスト(氏名五十音順)
・斎藤幸平氏(東京大学院総合文化研究科准教授)
・末吉里花氏(一般社団法人エシカル協会代表理事)
・中島岳志氏(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)
□モデレーター
・植村公一(一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会 副会長
一般社団法人環境未来フォーラム 理事
一般社団法人PPP推進支援機構 副会長)
6.閉会あいさつ
一般社団法人環境未来フォーラム 代表理事 前田武志
*お申込みはこちら:Peatix参加申込サイトhttps://threezeros221215.peatix.com/view
<登壇者プロフィール>
基調講演:ムハマド・ユヌス氏
バングラデシュの経済学者、実業家。同国にあるグラミン銀行の創設者、またそこを起源とするマイクロクレジットの創始者として知られる。2006年にはノーベル平和賞受賞。学位は経済学博士。また、国連のSDG Advocatesの一人。近著『3つのゼロの世界』(2018、早川書房)1940年6月生
©Nasir Ali Mamun/Yunus Centre
斎藤幸平氏(東京大学院総合文化研究科准教授)
哲学者、経済思想史研究者。専攻はヘーゲル哲学、ドイツ観念論、マルクス経済学等。著書:『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』、『人新世の「資本論」』、『大洪水の前に』ドイツ・フンボルト大学大学院修了、博士(哲学)1987年1月生
末吉里花氏(一般社団法人エシカル協会代表理事、日本ユネスコ国内委員会広報大使)
慶應義塾大学総合政策学部卒業。TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅した経験を持つ。エシカルな暮らし方が幸せのものさしとなる持続可能な社会の実現のため、日本全国でエシカル消費の普及を目指している。著書に『はじめてのエシカル』、絵本『じゅんびはいいかい?〜名もなきこざるとエシカルな冒険〜』、新著『エシカル革命』(以上、山川出版社)他。
中島岳志氏(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)
政治学者、歴史学者。専門は南アジア地域研究、日本思想史。近著:『思いがけず利他』(ミシマ社、2021)京都大学大学院修了、博士(地域研究)、博論テーマは『現代インドにおけるヒンドゥー・ナショナリズム運動』。1975年2月生
モデレーター
植村公一:主催3法人理事、株式会社インデックスコンサルティング代表取締役社長
1981年名城大学理工学部建築学科卒、1983年カリフォルニア芸術大学建築学部卒。1994年株式会社インターナショナルデザインエクスチェンジ設立、代表取締役社長。2002年社名を株式会社インデックスコンサルティングに変更、現在に至る。愛知県政策顧問(2012年~)、前国土交通省政策参与。本シンポジウム主催3法人設立に関わり、いずれも理事を務める。
*お申込みはこちら:Peatix参加申込サイトhttps://threezeros221215.peatix.com/view
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