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【オンライン国際シンポジウム「ムハマド・ユヌス氏と創る3つのゼロの世界」を開催しました】    

20221223

  1215日(木)夜、オンライン国際シンポジウム「ムハマド・ユヌス氏と創る3つのゼロの世界」を開催しました。バングラデシュのダッカよりノーベル平和賞受賞者・グラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス氏にご講演頂き、後半は3名のパネリストの方にディスカッションして頂きました。1,400名を超える方にお申込頂き、当日は800名近くの方にご視聴頂きました。

 ユヌス氏の基調講演のテーマは「3つのゼロの世界を創る」。近著のタイトルから、貧困ゼロ・失業ゼロ・CO2排出ゼロの世界をめざそうとの提言がなされました。ユヌス氏のソーシャルビジネスの原点であるグラミン銀行創設のエピソード、世界に広がるその活動についてお話し頂きました。世界中でグラミングループが貸し付ける融資額は総額30億ドルを超えるとのことです。貧困層、特に女性に対し無担保・低利子で融資をするユヌス氏の根底には「人間に対する信頼」を感じました。また、世の中には職を探す人と創る人がいるとし、すべての人に創造力があるのだから、後者=起業家となれる機会を増やすべきだと提言しました。

ムハマド・ユヌス氏

 パネルディスカッションに入る前に、3名のパネリストからユヌス氏にコメント。斎藤幸平氏は4つ目のゼロとして先進国の成長ゼロすなわち「脱成長」を提言。末吉里花氏は、日本で増えている相対的貧困にどう向き合えばよいのかと質問。ユヌス氏は悪いのは貧困ではなくシステム、誰も拒絶されない金融システムが必要と答えました。中島岳志氏はユヌス氏の人間観のルーツについて尋ね、「それは自分の経験からくるものだ」との回答がありました。

 パネルディスカッションでは斎藤幸平の「コモン」、末吉里花氏の「エシカル」そして中島岳志氏の「利他」という3つのキーワードを軸に3名のパネリストにお話し頂きました。

 斎藤氏は、現場にこそ問題解決のヒントが眠っている。「システムを変えなければいけない」という点でユヌス氏と一致している。第三世界の貧困や環境破壊に対して我々先進国に暮らす人々も責任がある。持続可能な社会に転換するためにはマインドチェンジ・システムチェンジが必要。難しいが可能性はあるし希望を持ちたいといったご発言がありました。

 末吉氏はご自身が代表を務めるエシカル協会の活動について紹介。システムを変えるために人々が一歩踏み出す後押しをしているとのこと。SDGsは目標であり、エシカルはそれを達成するための心の在り方、哲学。それによってはじめてサステナビリティが実現する。今後ますます教育が大切になると思う。子供たちと一緒に大人も学ぶ必要があるとのコメントを頂きました。

 中島氏は、利他という観点からもユヌス氏の考えに共感する点が多いとのこと。人々の潜在的な能力=ケイパビリティを如何に引き出すか。これも利他的な行為だそうです。ユヌス氏がグラミン銀行を通じてシステムを変えることができたのは、バングラデシュの貧しい人たちがユヌス氏からお金を受け取ったのはなぜかと考えると、ユヌス氏の人間に対する根源的な信頼があったと思う。与えるだけでなく、受け取られることで初めて利他が発生すると指摘されました。

配信会場の模様

 多くの視聴者からご質問を頂きましたが、一つだけ選び、3名のパネリストに「社会システムの再設計と同時に人間の価値観も変える必要があるのでは?」と問いました。皆さん同じように価値観転換の必要性を訴えられました。

 最後にモデレーターの植村理事より、3つのゼロを実現するため、貧困に対しては富の配分、失業に対しては新しいビジネスの創造、そしてCO2排出に対しては環境への配慮と尊敬が大切であり、社会システムの変革が重要であると総括しました。

 ご講演頂いたムハマド・ユヌス氏、ご登壇頂いた3名のパネリストの皆さんそしてお申込・ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。

 

     
投稿日:2022年12月27日
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モロッコPPPコンファレンスが行われました    

 8月にMOUを締結したモロッコのスキラテ・テマラ県とカサブランカ市Casablanca Patrimoineとの『モロッコPPPコンファレンス』を1026日に開催いたしました。

当日は内閣総理大臣補佐官の森昌文様、国土交通省の海外プロジェクト審議官の天野雄介様をお迎えし、日本とモロッコの来賓を含め42名の方々にご参加いただきました。

 モロッコにおけるPPP案件とその背景を紹介頂き、多くの質疑応答と意見交換を行うことができました。今後はモロッコでのPPP案件の具体化を積極的に検討してまいります。

 <モロッコPPPカンファレンス>

日時:10月26日(水)17:00~19:00(日本時間)

形式:ハイブリッド(トラストシティカンファランス神谷町+Zoom)

テーマ:

  (1)スキラテ・テマラ県でのPPP機会  県議会議長ZAHIDI様

  (2)カサブランカ市の遺産の活用  Casablanca Patrimoine HASSANI様

  (3)日本の廃棄物エネルギー化技術とグリーン成長支援

     環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室

     インフラ推進官 西川絢子様

  (4)質疑応答・意見交換

 

     
投稿日:2022年11月21日
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第18回OPPSフォーラムを開催しました    

 会員相互の交流と情報共有を目的としたOPPSフォーラムの第18回会合は、11月15日にリアルとオンラインのハイブリッドで開催しました。会員企業の方々が会場とZoomあわせ18名にご参加いただきました。

  今回は世界銀行・多数国間投資保証機関(MIGA)東京事務所長兼 駐日代表 高橋 奨 様をお招きして、MIGAの取組みについてお話を伺いました。事務局からは10月26日に開催したモロッコPPPカンファレンスについて、報告をしました。

 

<第18回OPPSフォーラムプログラム>

1.開会
2.テーマ
 (1)MIGA の取組みについて
    世界銀行・多数国間投資保証機関  東京事務所長 兼 駐日代表 高橋 奨 様

 (2)モロッコ PPP コンファレンスの報告
    OPPS事務局 事務局長 平本 裕志

 (3)その他情報共有
3.質疑応答・意見交換
4.閉会

会場の様子

     
投稿日:2022年11月16日
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第17回OPPSフォーラムを開催しました    

 会員相互の交流と情報共有を目的としたOPPSフォーラムの第17回会合は、9月13日にリアルとオンラインのハイブリッドで開催しました。会員企業の方々が会場とZoomあわせ30名にご参加いただきました。

 始めに植村副会長よりTICAD8チュニジア参加の報告が行われました。その後、インデックスストラテジー様よりアフリカ各国(チュニジア、モロッコ)のPPP案件について情報共有を行い、事務局からはアジア経済動向に関する主要トピックスを共有しました。

 

<第17回OPPSフォーラムプログラム>

1.開会
2.テーマ
 (1)TICAD8チュニジア参加報告
    一般社団法人PPP推進支援機構 理事・副会長  植村公一 

 (2)アフリカ各国のPPP関連案件概要
    株式会社インデックスストラテジー 金指 大地 様

 (3)アジア経済動向に関する主要トピックス
    OPPS事務局(日本総合研究所 小松 啓吾 )

 (4)その他情報共有
3.質疑応答・意見交換
4.閉会

会場の様子

     
投稿日:2022年9月14日
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第16回OPPSフォーラムを開催しました    

 会員相互の交流と情報共有を目的としたOPPSフォーラムの第16回会合は、719日に久々のリアルとオンラインのハイブリッドで開催しました。会員企業の方々が会場とZoomあわせ18名にご参加いただきました。

 今回はインデックスストラテジー様よりモロッコの歴史的建物保全等PPP案件についてプレゼンテーションをいただきました。事務局からは、インドネシアにおける有料道路PPP案件のスクリーニングについて情報共有を行いました。

 

<第16回OPPSフォーラムプログラム>

1.開会
2.テーマ
 (1)モロッコにおけるPPPプロジェクト
    株式会社インデックスストラテジー(磯貝様、金指様)
 (2)インドネシアPPP案件のスクリーニングについて
    OPPS事務局(日本総合研究所 小松 啓吾)
 (3)その他情報共有
3.質疑応答・意見交換
4.閉会

会場の様子

 

     
投稿日:2022年8月4日
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