オンライン国際シンポジウムを開催しました
当機構と一般社団法人建設プロジェクト運営方式協議会(CPDS)、一般社団法人環境未来フォーラム(FEF)の3法人共催で、オンライン国際シンポジウム「“欧州の知性”ジャック・アタリ氏、ウィズ・コロナ時代の“街・人・世界”を読み解く」を9月28日夕刻に開催しました。Zoom Webinarを使用した当機構としても初めての試みでしたが、当初の予想をはるかに上回るご関心をお寄せ頂き、最終的な参加申込人数は4,200名に達しました。お申込み、ご参加頂きましたみなさま、誠にありがとうございます。
ジャック・アタリ氏の基調講演は10月15日発売の新著『命の経済~パンデミック後、新しい世界が始まる』(プレジデント社)をベースとした素晴らしい内容でした。アタリ氏は危機から教訓を見出すべきと語り、超大国が不在となりGAFA等のIT企業が覇権を握る時代に「命の経済」が重要になると説きます。将来世代に対して利他的になることでポジティブな社会をめざすべきだというアタリ氏の力強いメッセージに勇気づけられました。
後半のパネルディスカッションでは、アタリ氏に加え早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成先生、建築家で東京大学特別教授の隈研吾先生及び一橋大学大学院特任教授の米倉誠一郎先生が参加してパネルディスカッションを行いました。当機構副会長の植村公一がモデレーターを務め、前半はコロナ禍における新しい住まい・オフィス・働き方について、後半はより大きなスケールで世界情勢や世界経済について語り合いました。パネルディスカッションは1時間では物足りないほど熱い議論が展開されました。詳細は追って取りまとめ、当日の編集とあわせ公開したいと考えております。
当機構が取り組む官民連携=PPPを進めるうえで、アタリ氏が提唱する利他主義は不可欠な要素であると考えます。このたびのシンポジウムを通じて得られた知見を今後のPPP案件形成にも活かして、ポジティブな社会の形成に貢献してまいります。
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